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立山 黒ユリ 雷鳥坂から真砂岳、大汝山、雄山 [登山]

 ロッジ立山連峰に一泊。夕、朝食には満足しました。H24五色ヶ原7.24-26 051a.jpgH24五色ヶ原7.24-26 026.jpg

 夕食後2時間ほどして二度目の温泉入浴。H24五色ヶ原7.24-26 130.jpgH24五色ヶ原7.24-26 156.jpgH24五色ヶ原7.24-26 157.jpg

 26日の早朝6:30、雷鳥平の登山口から雷鳥坂を別山乗り越えまで登ります。雷鳥沢の流れを渡ると衣笠草が群生し花を咲かせていました。H24五色ヶ原7.24-26 171.jpgH24五色ヶ原7.24-26 173.jpg

 天気は快晴。8:30、剣御前(2792m)から槍ヶ岳(3180m)を一望できるほどです。剣岳(2998m)を背景に記念写真を1枚。別山へ向かいます。H24五色ヶ原7.24-26 180.jpgH24五色ヶ原7.24-26 183.jpg

 剣岳、地獄谷の展望はガスもなく鮮やかでした。別山(2880m)から真砂岳(2851m)へ向かう道は一旦戻り山腹を行く道と山頂から直接向かう道が有ります。山腹を行く道の険しさには足がすくむ恐怖が有ります。H24五色ヶ原7.24-26 186.jpg富山湾方面
 H24五色ヶ原7.24-26 192.jpgH24五色ヶ原7.24-26 200.jpg

 大汝山(3015m)の急な登山道を登りきると雄山(3003m)が目前に迫ります。

 雄山神社は小学生の大集団で腰を降ろす場所もないほどです。30分ほど休み12:30頃下山道へ向かいましたが大渋滞。H24五色ヶ原7.24-26 209.jpgH24五色ヶ原7.24-26 210.jpg

 脇のガレ場を小学生の隊列をよけながらひたすら下山。浮き石に足を取られることもなく一の越しに到着。

 大日岳方面への下山はあきらめました。
 

立山 黒ユリ 五色ヶ原から雷鳥沢 [登山]

 二日目は雄山登頂を明日にして雷鳥沢キャンプ場を経由して、雷鳥平のロッジ立山連峰へ。H24五色ヶ原7.24-26 125.jpgH24五色ヶ原7.24-26 018.jpg

 五色ヶ原を五時半に出発して浄土山の富山大観測所に到着したのが十時。H24五色ヶ原7.24-26 005.jpgH24五色ヶ原7.24-26 008.jpg

 昨日はザラ峠から槍ヶ岳を望めるほどに天候が回復し、五色ヶ原では槍ヶ岳を見ながら会話を弾ませていました。H24五色ヶ原7.24-26 013.jpgH24五色ヶ原7.24-26 027.jpgH24五色ヶ原7.24-26 029.jpg

 二日目、二十五日早朝は天候に恵まれましたが、九時ごろにはガスがかかり雨にも降られました。ちょうど鬼岳の中腹あたりでしたか?。H24五色ヶ原7.24-26 041.jpgH24五色ヶ原7.24-26 042.jpgH24五色ヶ原7.24-26 043.jpg

 獅子岳から見る五色ヶ原の景観は素晴らしい。黒ユリなどの花々を撮影しながら雪渓を渡り浄土山へ急ぎます。H24五色ヶ原7.24-26 145.jpgH24五色ヶ原7.24-26 062.jpgH24五色ヶ原7.24-26 072.jpg

 浄土山では三十キロほどのリュックを持った五十歳ほどの男性と出会いました。疲れた様子で五色ヶ原まで行きたいが体調がすぐれず心配だと話しかけてきました。数年前にザラ峠で同じような重さのリュックを持ったグループの一人が倒れた話をすると、やはり引き返すことにすると帰って行かれました。雷鳥沢から浄土山まで三時間をかけて来たということでした。H24五色ヶ原7.24-26 077.jpgH24五色ヶ原7.24-26 082.jpgH24五色ヶ原7.24-26 134.jpg

 一の越し方面から二十キロを超すリュックを持った二十歳位の女性が五色ヶ原方面の天候を聞いてきました。キャンプしながらの縦走だそうです。H24五色ヶ原7.24-26 139.jpgH24五色ヶ原7.24-26 143.jpg

 ロッジ立山連峰で宿を取るという女性と、一の越しへ向かい、雄山を見ましたが人また人の混雑に断念。小学生の集団登頂で大変です。

 

立山 黒ユリ 五色ヶ原 [登山]

 黒ユリ目当ての立山五色ヶ原。 約三年ぶりの登山です?。H24五色ヶ原7.24-26 049.jpg

 七月二十四日昼過ぎ自宅を出発。高山の日帰り温泉しぶきの湯に浸かり富山へ、立山ケーブルカー駅駐車場で一泊。二十五日、始発のケーブルカーで美女平へ、バスに乗り継ぎ室堂まで。

 室堂は肌寒く、半袖の下に長袖を着込み、寒気が直接肌に触れるのを防ぎます。室堂平への登り道を歩き始めると体が火照り袖を捲りあげます。ガスがかかり五色ヶ原方面の展望は白い雲の中です。H24五色ヶ原7.24-26 001.jpgH24五色ヶ原7.24-26 010.jpg

 浄土山の富山大学観測所付近で三十分ほど休憩。ガスのかかった龍王岳山頂を左に見ながら鬼岳方面へ、雪渓を三ヶ所ほどトラバースすると獅子岳山頂に至ります。このあたりで黒ユリに出会います。H24五色ヶ原7.24-26 017.jpgH24五色ヶ原7.24-26 025.jpgH24五色ヶ原7.24-26 163.jpg

 獅子岳山頂で昼食を取りザラ峠へと下ります。途中、砂浴びをする雷鳥など四羽の雷鳥が姿を見せました。H24五色ヶ原7.24-26 047.jpgH24五色ヶ原7.24-26 051.jpgH24五色ヶ原7.24-26 057.jpg

 ザラ峠に到着するともう五色ヶ原までは四十分ほどです。H24五色ヶ原7.24-26 061.jpgH24五色ヶ原7.24-26 081.jpgH24五色ヶ原7.24-26 087.jpg

 午後四時を過ぎた頃からガスが消え始め、雄山の山頂に建てられた祠や神社までもがはっきりと見えてきました。H24五色ヶ原7.24-26 095.jpgH24五色ヶ原7.24-26 121.jpg

 あすは雄山まで戻ります。

 

薬師岳縦走 [登山]

 八月二十五日室堂を出発。二回目の薬師岳縦走に挑戦です。去年はそれなりの覚悟をし身体の調整などに取り組んだ後の縦走でしたが、今回は鍛錬が出来ていないままの挑戦です。精神も肉体も限界を感じながらの縦走になりました。荷が重い。IMG_0267薬師岳縦走09.8.25.JPGIMG_0279薬師岳縦走09.8.25.JPGIMG_0287薬師岳縦走09.8.25.JPGIMG_0293薬師岳縦走09.8.25.JPG
 室堂山から五色ヶ原を見るとガスが視界を遮り何も見えません。肌寒さを感じながら浄土山を登り鬼岳方面に。天候は前回よりも恵まれ、獅子岳ザラ峠付近では新鮮な感激を覚えながらゆっくりと歩を進め五色ヶ原の小屋に到着です。IMG_0137 8.25薬師岳縦走.JPGIMG_0155 薬師岳縦走09.8.26.JPGIMG_0156薬師岳縦走09.8.26.JPGIMG_0157 スゴ乗越え小屋09.8.26.JPG
 山小屋では大町に車を置き、扇沢から黒部湖の上の廊下を七時間ほど歩き五色ヶ原に来たという六十九歳の登山者と同室に。明日は午前四時に小屋を出、剱山荘まで行き一泊。翌日に剱を登り黒部に下るとのことでした。選挙をまじかに控え午後九時まで政治談議。やはり自民公明批判は当然、とどまる事はありませんでした。IMG_0159 薬師岳縦走09.8.27.JPGIMG_0169薬師岳縦走09.8.27.JPG
 天候は良好。午前六時に小屋を出発スゴ乗越小屋へ。昨日から雷鳥には出会っていません。山の花を撮影しながら鳶山、越中沢岳へと向かいます。雷鳥との出会いがありました。IMG_0142薬師岳縦走09.8.26.JPG
越中沢岳からスゴノ頭越しにスゴ乗越小屋を一望することが出来ました。スゴの頭で昼食を摂り一時間ほど休憩し、小屋へ向かう予定でしたがガスが吹き上げ、寒さに我慢できずスゴ乗越迄下ることに。小屋では先に到着したグループが長椅子に陣取りビールを飲みながらにぎやかな雰囲気です。後続の婦人グループが加わるとますますにぎやかなことに。IMG_0170ホシガラス09.8.27.JPGIMG_0174薬師岳縦走09.8.27.JPGIMG_0179北薬師岳09.8.27.JPGIMG_0185 namekuji 09.8.27.JPG
 二段ベットの一段目、隣に同郷の岐阜県関市在住六十九歳の登山者が入りました。明日は荷を小屋に置き薬師岳までピストンをし、小屋にもう一泊、翌々日には五色ヶ原に戻り黒部に下る。就寝まで、やはり政治談議、民主有利は変りそうもない。IMG_0186薬師岳縦走09.8.27.JPGIMG_0188薬師岳縦走09.8.27.JPGIMG_0189太郎平小屋09.8.27.JPG
 間山を越え北薬師岳から薬師岳へ向かいました。北薬師からガスの吹き上げが強くなり薬師岳はガスの中。薬師岳山荘を過ぎた辺りからガスが晴れ始め太郎平小屋に着いた頃には快晴。IMG_0194薬師岳縦走09.8.28.JPGIMG_0198薬師岳縦走09.8.27.JPGIMG_0199薬師岳縦走09.2.27.JPG
 立山ケーブル駅近くの喫茶店で食ったラーメンはうまかった。森喜朗と麻生、太田、冬柴は落選しろと思いながら立山を後にしました。IMG_0206薬師岳縦走09.8.28.JPG
 

天狗平で白い雷鳥を見た。 09・4・25 [登山]

 雪の大谷、室堂平を散策。IMG_0083 立山09.4.24.JPGIMG_0089 立山室堂09.4.24.JPG
一之越え迄歩いてきました。アイスバーン状態の斜面でアイゼンを付けるように注意を受けましたが、硬く凍りついた氷の上で装着するのには無理があり、雪面の緩んだ緩斜面迄歩くことにしました。指がかじかんだ状態の作業は寒さだけではなく、痛みも伴い大変です。吹き上げてくる風に一之越えから室堂へ戻ることにしました。さすがにこれ以上は無理がある。IMG_0109 一の越え 09.4.24.JPG
 みくりが池山荘で昼食を摂り、雷鳥荘で暫く寝ることに。この日は天気はよく雷鳥には出会えません。IMG_0142  同好会.JPG
 25日、朝から吹雪いています。アイゼンを付け、雨具に身を包んで吹雪と強風の中室堂駅へ向かいます。吹雪の中雷鳥が雪面を歩いていましたが、羽は黒く生え変わっています。室堂では白い雷鳥には出会えませんでした。DSCN0032 らいちょう 09.4.25.JPGIMG_0152 らいちょう 09.4.25.JPG
 天狗平にいました。白い雷鳥。2メートルほどの雪の壁を歩いているところを見ました。バスの中から。
 11時半頃、バスが脱輪したと、ニュースで報じていました、2時間後の事故でした。

剱岳登頂十月八日 アメリカはならず者国家 ノーベル物理学賞 [登山]

 今月7日から9日まで立山連峰、剱岳を歩いてきました。紅葉を求める観光客で立山駅は始発から混雑していました。
 室堂山から浄土山、龍王岳、雄山、大汝岳、別山、剱山荘で一日目。IMG_1660室堂山.JPGIMG_1664浄土山.JPGIMG_1673大汝山.JPG
別山乗越から剱山荘意外と遠いIMG_1678別山乗越から.JPG
 二日目は剱岳から剱御前山荘迄戻り一泊の予定でしたが変更、ロッジ立山連峰に宿泊。IMG_1692一服剱から.JPGIMG_1695一服剱から.JPGIMG_1699一服剱ほしがらす.JPGIMG_1701剱岳.JPG
 山頂まであと一息。
IMG_1705剱岳登頂.JPGIMG_1706剱岳.JPGIMG_1717剱御前.JPG
 剱山荘から剱岳往復に約五時間半
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 カメラを一分も外気にさらしたままにしていると電池が働かなくなる。
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 別山乗越に着いたのが一時頃、足も疲れとにかく温泉につかり休みたかった。一時半剱御前山荘は早い。ロッジ立山連峰に着いた時刻は午後三時過ぎ。グラス一杯二百円の梅酒を飲む。ワインも同じ。
 三日目は弥陀ヶ原まで歩き、下山。天候に恵まれた剱でした。IMG_1746室堂平.JPGIMG_1750室堂平.JPG
 sonyの通勤ラジオが、アメリカ発の株価暴落を伝えていました。アメリカ主導の経済テロ?、詐欺?。アメリカの資本原理主義者が世界を食い物にした瞬間です。金の亡者共が世界を破壊する。
 アメリカ陸軍、海軍、空軍は訓練された殺戮部隊。アフリカで大量殺戮を行った暴徒(民兵)も訓練された殺戮部隊。どちらも軍事部隊に変りはない。軍が平和を守るなどというのは虚言に過ぎない。

 派遣社員は首を斬られ、行くあても無くホームレス。IMG_1767弥陀ヶ原.JPG
 ノーベル物理学賞が日本人三人に贈られました。宇宙創成にかかわる理論ということです。近い将来に重力子も確認されるだろうと言われていました。
 我々の世界は光子が主体となって構成されています。
 理論物理学ではもうひとつの世界が予想されています。我々の宇宙と、空間を共有する重力子を主体とする世界です。
 重力は全ての粒子に対して作用をしますが、光子が構成する粒子は全てに作用する訳ではありません。
 重力子の世界からは光子の世界に作用できるが、光子の世界から重力子の世界に強い作用はできない。
 昔から家の子とか精霊とか、お化けとかが語られています。IMG_1783弥陀ヶ原.JPG
 私達の見る夢も、重力子の構成する世界からのコンタクトと理解しても良い時代が来たと想いませんか。

 
 
 

立山薬師岳縦走四日目 折立下山 九月六日 [登山]

 九月五日、太郎平山荘に宿泊。六人部屋に四人。布団四枚を敷くと幅45㎝ほどのスペースが入口まで空いているだけ。リュックを置けば足の踏み場も無くなる。今日は登山者も少なく四人で済んだが、混めば畳一枚に二人とか。前日の山荘に比べると賑やかな事。女性グループの話し声や笑い声が部屋の中でも始終聞こえていました。
 部屋のメンバーは、いずれも関東方面からで、所沢、埼玉、上野と話していました。埼玉からの登山者は、黒部五郎岳を往復、明日は薬師岳を登り下山。所沢からの登山者は雲ノ平から水晶岳方面、日本百名山を網羅中とか。今回は折立発のバスが無くなる為日曜日には戻らなくてはならないと嘆いていました。タクシーを呼ぶと一万三千円ほど。上野からの登山者は野口五郎岳方面に行き、適当な所で下山。皆一様に明日の天気を気にしています。
  広島の夫婦とは夜食時食堂で再開。
 今回は朝食抜きで七千四百円ほど。スゴ乗越山荘が八千四百円、五色ヶ原山荘が九千円。
 六日早朝四時、身の回りを整理、外に出ると星が出ています。IMG_1629太郎平9.6.JPG
 部屋では三人も身の回りを整理し着替え始めていました。山荘を出ると空も明け始め、薬師岳の稜線が黒く見えています。昨日薬師岳で会った婦人も穂高方面へと山荘を出ていました。IMG_1637薬師岳9.6.JPGIMG_1639太郎平9.6.JPG
 下山途中、七時を過ぎると折立からの登山者が次から次えとやってきます。IMG_1644太郎平9.6.JPGIMG_1647太郎平9.6.JPG
 折立に着いたのが八時半過ぎ。IMG_1652太郎平9.6.JPG
 広島の夫婦は九時二十分頃到着。有峰口駅までの料金は二千四百円。駅から立山ケーブル駅までが四百円。バスで富山駅まで乗ると三千四百円ほど。
 高山市でゆうゆう館のしぶきの湯六百円に浸かり、おろしそば五百円を食べ、家路を急ぎます。
 
 
 
 

3日目 薬師岳 太郎平小屋宿泊 [登山]

 天気予報では午後から晴れ間が予想されましたが朝は未だガスが立ち込めています。室堂方面の登山者一人は4時過ぎ、未だ暗い内に山荘を出たようです。前日に五色ヶ原まで行く予定が薬師岳で道に迷い時間をロスしたため、今日は一気に室堂まで歩く計画とか、約十一時間。
 広島から来た夫婦と私は五時半に朝食を摂り出発です。夫婦に遅れる事約20分、山荘を出ました。IMG_1554スゴ乗越9.5.JPGIMG_1556スゴ乗越9.5.JPGIMG_1558スゴ乗越9.5.JPG
 間山山頂手前までは暫く樹林帯が続きます。IMG_1560スゴ乗越9.5.JPGIMG_1561スゴ乗越9.5.JPG
 ホシガラスの群れ五羽に出会いました。ハイマツの松ポックリを取っては青森椴松の木の枝でついばんでいます。IMG_1566スゴ乗越9.5.JPG
 ロープ場と、はしご場は二本のストックが役に立ちます。4本の足でバランスをとる様なもの、急な坂道、岩場では特に有効です。足への負担が軽減されます。
 スゴを出発してから三十分もすると登山道も急峻な険しい道が多くなってきます。途中夫婦に先を譲られ間山へ歩を進めます。IMG_1575間山9.5.JPG
 間山山頂で夫婦を待ち記念写真を取りました。ガスも稜線までは上がらなくなり雨具が気になり始めます。夫婦に先行してもらい暫く休むことに。北薬師岳の稜線ははっきりと目前に迫っています。IMG_1578間山9.5.JPGIMG_1582北薬師岳9.5.JPG
 間山を出発してまもなく今日初の雷鳥です。幼鳥3羽を従えた群れです。IMG_1611.間山9.5.JPGIMG_1590間山9.5.JPGIMG_1598間山9.5.JPG
 この後、北薬師岳にかかる花畑で3羽の雷鳥と出会います。IMG_1613北薬師岳9.5.JPGIMG_1614北薬師岳9.5.JPGIMG_1616北薬師岳9.5.JPG
 北薬師岳への急峻な稜線の腹を行く岩場で夫婦を追い抜き先を急ぎます。大きな岩の塊が足を乗せるたびガタリと揺れます。谷は深く急峻です。
 雨具を脱ぐことにし稜線上で歩を止めました。置いたリュックを見て不安が過ります。転がり落ちればおしまいだと。
 吹き上げる風を肌寒く感じながら稜線を行きます。
 薬師岳山頂に着くと薬師小屋方面からの登山者一名が目に入りました。暫く待ち記念写真を撮ってもらいました。
 穂高方面から水晶岳をめぐり薬師岳に来たそうで、今日のように晴れた薬師岳に登ったのは初めてと感激していたようです。40過ぎの婦人でした。IMG_1626薬師岳9.5.JPGIMG_1627薬師岳9.5.JPG
 今日の予定は薬師キャンプ場でテント泊。
 九月五日から折立発有峰口駅方面バスは金、土、日の朝九時三十分発一便のみ。
 薬師平を過ぎ沢を下り始めた頃から薬師岳登山のグループが、30人以上、次から次へと登ってゆきます。
 キャンプ場の水は沸かして使うようにとの注意書き。テントを張る用意をしているとテントを十字に支える部品が無い事に気づき、太郎平小屋へと急ぎます。ガスがかかりはじめ小雨も混じり始めてきました。
 
 
 
 
 

薬師岳縦走 二日目(五色ヶ原からスゴ乗越) 9月4日 [登山]

 3日、五色ヶ原山荘で宿泊手続きをした後、2階の8号室に入りました。廊下にダンボールを敷き、濡れたリュックやストックを置き、着衣を着替え、乾燥室に降りた頃、倒れた青年を背負った管理人とグループが到着していました。板の間に仰向けに寝かされた青年は起きることも出来ない様子でした。
 夜食堂に集合したメンバーは4人。朝6時に室堂を出発した広島の夫婦2名と、スゴ乗越小屋から来た一名。そして私。グループ六人は自炊のようです。
 4日朝、スゴ方面に向かいますかとの私の問いかけに、夫婦は「帰るか行くかのどちらかしかない、私たちはスゴへ向かいます」とのこと。6人は室堂に還ることとなり、管理人に登山の心得など、細かな注意を受けていました。
 広島の夫婦が出発してから30分後、私もスゴ乗越小屋へと向かいました。小雨混じりのガスが視界を遮っていましたが、風は強く吹くこともなく、濡れた草花を撮影しながらのスゴ行きとなりました。IMG_1485鳶山9.4.JPGIMG_1491鳶山9.4.JPGIMG_1497鳶山9.4.JPG
 鳶山を越えた辺りで夫婦を追い越し、越中中沢山頂手前で、雷鳥4羽と遭遇しました。山頂?で夫婦に記念撮影を頼み、暫く休憩し、スゴ頭へと向かいました。IMG_1512越中中沢岳9.4.JPGIMG_1522越中中沢岳9.4.JPGIMG_1524越中中沢岳9.4.JPG
 途中夫婦の先に立ち、スゴの頭に立つとはるか稜線上のガスの切れ目に小屋の屋根が赤く見えていました。時間は11:30頃。雨具を脱ぎ昼食をとり、暫く休んでいると雷鳥の泣き声です。ハイマツの中へ消えてゆきました。IMG_1535スゴノ頭9.4.JPGIMG_1541スゴ乗越9.4.JPG
 今日の登山道にはハイマツの松ポックリの食べ残しが所々にまとまって残されていました。ホシガラスの食事場でしょうか?。IMG_1492鳶山9,4.JPGIMG_1549スゴ乗越9.4.JPG
 スゴ乗越小屋に着いたのは午後一時半。薬師岳からの登山者2名が自炊をし、ラーメンを食べている所でした。IMG_1551スゴ乗越小屋9.4.JPG
 夫婦は2時に小屋へ到着したようです。
 
 
 

五色ヶ原から薬師岳へ 一日目(遭難) 9月3日から6日 折立下山  [登山]

 天候には恵まれませんでしたがそれなりに楽しんだ薬師岳縦走でした。
 9月2日に岐阜を出発し富山県大沢野運動公園で車中泊をし、3日立山ケーブル駅7時発、室堂駅7時50分着。
 大沢野運動公園では深夜2時頃夜間パトロールの検問を受けました。今回で二度目です。
 室堂山から浄土山を登坂し龍王岳に着いた頃からガスが濃くなり始め、雨が降り始めていました。同行者はいません。途中、浄土山を下山して来る者一人。一之越方面から浄土山下山が一人。
 龍王岳山頂で雨具を用意しながら迷い始めていました。引き返そうと。そうこうしていると一之越方面から学生らしい集団が五色ヶ原方面へと通り過ぎてゆきました。山岳部のようでした。五色ヶ原方面への同行者が出来て一安心です。IMG_1427獅子岳9.3.JPGIMG_1438獅子岳9.3.JPGIMG_1446獅子岳9.3.JPG
 途中鬼岳で休憩している山岳部六名をやり過ごし、写真撮影をしながら雨の中獅子ヶ岳へと向かう途中、雷鳥と出会いました。IMG_1458ザラ峠9.3.JPGIMG_1461ザラ峠9.3.JPGIMG_1463ザラ峠9.3.JPG
 山頂付近で休憩をしていると、愛知県方面の山岳部六名が通り過ぎてゆきました。今日の五色ヶ原方面は私と彼等の計7名だけのようです。彼等のリュックは私の3倍はありそうな物でした。
 ザラ峠付近で山岳部六名に追いつきましたが、どうも荷が大きくて重く、思うように進めないでいるらしく、暫く様子を見ていると、グループの一人が前へ倒れこんでしまいました。IMG_1471ザラ峠9.3.JPG
 起き上がる気配もなく、5人が周りを取り囲み励ましていました。
 大丈夫ですか「ここを登り少し行くと五色ヶ原山荘です」と声を掛け、先を急ぎました。40分ほどで山荘に着くはずです。IMG_1465ザラ峠9.3.JPG
 山荘まで30mほどになった頃、山岳部員一名が駆けてきました。大変な事になった。
 山荘に着くと管理人が背負子を手に救助に向かう準備をしていました。歩行不能になった登山者約60㌔を背負ってくるようです。IMG_1473鳶山9.4.JPGIMG_1484鳶山9.4.JPG
 山荘には広島からの夫婦が二名先着していました。今日の五色ヶ原は計9名のようです。明日はスゴ乗越小屋まで?。