格差社会に蔓延る権力の闇と狂気 フイリッピン大統領ロドリゴ・ドウテルテ氏(71)の狂気

　5月9日フィリピン大統領選で当選が確実になったミンダナオ島出身のダバオの剛腕市長ロドリゴ・ドウテルテ氏(71)。　　タイムス紙は「処刑人」と呼んでいる。

　かって「殺人の都」と呼ばれたダバオで治安を劇的に改善した手腕を高く評価され、熱狂的な支持を集めた。
　
　背後では犯罪者を超法規的に処刑する「暗殺団」(ダバオ・デス・スクワッドと呼ばれている)が暗躍。ドウテルテ氏(71)自身も関与を認めている。

　国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによると暗殺団は警察幹部らが指揮し、地区の役人らが作ったリストを基に殺害を実行。

　部隊には元犯罪者や、不良グループが加わり約二十年で千人を超える犠牲が出たとされる。

　ドウテルテ氏(71)は「誘拐犯を三人射殺した」と豪語。

　ドウテルテ氏(71)は強権的手法を止める様子はない。選挙事務所でも陣営幹部が息巻いた。「治安を乱す犯罪者は死に値する」「裁判をすると時間がかかるだろう？」と。

　ダバオ中心部の貧困地区に住み、息子四人を殺害された主婦のクラリタ・アリア(62)が涙を浮かべた。

　2001年一月、警察官九人が家に押しかけた。

　逮捕状はなかった。リーダー格の警官がお前の息子を一人一人殺してやると捨てぜりふを吐き、立ち去った。

　半年後の七月には、リチャード(18)が自宅近くで覆面の男らに刺殺され、10月には十七歳の息子、11月には十四歳の息子、07年には十五歳の息子が次々と殺された。

　いずれも目撃者はいたが報復を恐れ真相究明に協力する者はいない。

　息子たちの無罪を信じている、アリアは声を振り絞った。(岐阜新聞より)

　日本の格差社会もいずれアメリカや、フィリッピンのように肥大化してゆく???。 格差社会の闇が日本を飲み込まないことを願う。 トランプも安倍もロドリコもどこか似ている?????