原子爆弾を憎悪する人々に捧ぐ。 インドは民主主義国か? (知床のヒグマ) [宗教と政治]
全世界の原子爆弾を憎悪する人々に捧ぐ。 原爆詩集
峠三吉
ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを
へいわをかえせ
・・八月六日・・
あの閃光が忘れえようか 瞬時に街頭の三万は消え 圧(お)しつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え 渦巻くきいろい煙がうすれると ビルディングは裂(さ)け、橋は崩(くず)れ
満員電車はそのまま焦(こ)げ 涯しない瓦礫(がれき)と燃えさしの堆積(たいせき)であった広島
やがてボロ切れのような皮膚を垂れた 両手を胸に
くずれた脳漿(のうしょう)を踏み 焼け焦(こ)げた布を腰にまとって 泣きながら群れ歩いた裸体の行列 石地蔵のように散乱した練兵場の屍体
つながれた筏(いかだ)へ這(は)いより折り重った河岸の群も
灼(や)けつく日ざしの下でしだいに屍体とかわり
夕空をつく火光(かこう)の中に
下敷きのまま生きていた母や弟の町のあたりも 焼けうつり
兵器廠(へいきしょう)の床の糞尿(ふんにょう)のうえに のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の
誰がたれとも分らぬ一群の上に朝日がさせば すでに動くものもなく
異臭(いしゅう)のよどんだなかで 金(かな)ダライにとぶ蠅の羽音だけ
三十万の全市をしめた あの静寂が忘れえようか
そのしずけさの中で 帰らなかった妻や子のしろい眼窩(がんか)が
俺たちの心魂をたち割って 込めたねがいを
忘れえようか!
インドは世界最大の民主主義国家?
常識的な概念としてインドを民主主義国家とする発言は馬鹿げている。
民主主義指数から見ると上位は北欧諸国が占める。
一位のノルエーから始まりフィンランド、ニュージランド、デンマーク、スイス、ルクセンブルグ、スエーデン、オランダ、カナダ、ドイツ、アイルランド、オーストリア、オーストラリア、アイスランド、リヒテンシュタイン、イギリスと続きフランス26位、台湾29位、日本35位、韓国47位、米国53位、ウクライナ106位。
インドはインドネシア99位に続く101位にランク付けされている。
分類では欠陥民主主義国とされているが実態とはかけ離れている。民主主義の要素のほとんどが欠落。
選挙制度を隠れ蓑にした権力主義国家と云えるでしょう。軍事、警察、司法、行政,立法を支配した独裁国家のイメージが妥当。
インドにおけるもっとも重要な社会的特徴のひとつは、カースト制度の存在。
インドのカースト制度には、ブラーマン(バラモン)(司祭)・クシャトリヤ(王侯・武士)・ヴァイシャ(庶民)・シュードラ(隷属民)の4大身分に不可触民を加えた「ヴァルナ」と呼ばれる区分と、主に伝統的な職業にもとづいて細分化される「ジャーティ」という区分がある。
不可触民のジャーティを除くすべてのジャーティは4つのヴァルナのいずれかに属し、上下に序列化されている。
インドにおける宗教別の人口比は、ヒンドゥー教80.5%、イスラム教13.4%、キリスト教2.3%、シク教1.9%、仏教0.8%、ジャイナ教0.4%などとなっている。
人口比だけを見ればイスラム教徒は圧倒的なマイノリティーであるが、1億を超える人口(約1億3,800万人/2001年国勢調査)を擁していることや、印パ分離独立という歴史的な経緯などもあって、イスラム教徒をめぐる問題は、独立後のインドにおいて常に重要な懸案事項であり続けている。
国民会議派は「政教分離主義(セキュラリズム)」を党是として掲げ、民主主義体制のもとですべての宗教や民族などが共存できる国を目指すとしている。
これに対して「ナレンドラ・モディ首相が率いるインド人民党(BJP)」は、ヒンドゥー教にもとづいた国づくりをすべきだとする、「ヒンドゥー・ナショナリズム」を主張している。
インドの被差別民「ダリット」への差別や暴力で命を失った人の遺族たちを撮影した写真展がこのほど、同国西部ムンバイで開かれた。写真家のスドハラク・オルウェ氏は、数百万人のダリットにとって今も続く差別の現実を、作品に写し取っている。 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44029728
峠三吉
ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを
へいわをかえせ
・・八月六日・・
あの閃光が忘れえようか 瞬時に街頭の三万は消え 圧(お)しつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え 渦巻くきいろい煙がうすれると ビルディングは裂(さ)け、橋は崩(くず)れ
満員電車はそのまま焦(こ)げ 涯しない瓦礫(がれき)と燃えさしの堆積(たいせき)であった広島
やがてボロ切れのような皮膚を垂れた 両手を胸に
くずれた脳漿(のうしょう)を踏み 焼け焦(こ)げた布を腰にまとって 泣きながら群れ歩いた裸体の行列 石地蔵のように散乱した練兵場の屍体
つながれた筏(いかだ)へ這(は)いより折り重った河岸の群も
灼(や)けつく日ざしの下でしだいに屍体とかわり
夕空をつく火光(かこう)の中に
下敷きのまま生きていた母や弟の町のあたりも 焼けうつり
兵器廠(へいきしょう)の床の糞尿(ふんにょう)のうえに のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の
誰がたれとも分らぬ一群の上に朝日がさせば すでに動くものもなく
異臭(いしゅう)のよどんだなかで 金(かな)ダライにとぶ蠅の羽音だけ
三十万の全市をしめた あの静寂が忘れえようか
そのしずけさの中で 帰らなかった妻や子のしろい眼窩(がんか)が
俺たちの心魂をたち割って 込めたねがいを
忘れえようか!
インドは世界最大の民主主義国家?
常識的な概念としてインドを民主主義国家とする発言は馬鹿げている。
民主主義指数から見ると上位は北欧諸国が占める。
一位のノルエーから始まりフィンランド、ニュージランド、デンマーク、スイス、ルクセンブルグ、スエーデン、オランダ、カナダ、ドイツ、アイルランド、オーストリア、オーストラリア、アイスランド、リヒテンシュタイン、イギリスと続きフランス26位、台湾29位、日本35位、韓国47位、米国53位、ウクライナ106位。
インドはインドネシア99位に続く101位にランク付けされている。
分類では欠陥民主主義国とされているが実態とはかけ離れている。民主主義の要素のほとんどが欠落。
選挙制度を隠れ蓑にした権力主義国家と云えるでしょう。軍事、警察、司法、行政,立法を支配した独裁国家のイメージが妥当。
インドにおけるもっとも重要な社会的特徴のひとつは、カースト制度の存在。
インドのカースト制度には、ブラーマン(バラモン)(司祭)・クシャトリヤ(王侯・武士)・ヴァイシャ(庶民)・シュードラ(隷属民)の4大身分に不可触民を加えた「ヴァルナ」と呼ばれる区分と、主に伝統的な職業にもとづいて細分化される「ジャーティ」という区分がある。
不可触民のジャーティを除くすべてのジャーティは4つのヴァルナのいずれかに属し、上下に序列化されている。
インドにおける宗教別の人口比は、ヒンドゥー教80.5%、イスラム教13.4%、キリスト教2.3%、シク教1.9%、仏教0.8%、ジャイナ教0.4%などとなっている。
人口比だけを見ればイスラム教徒は圧倒的なマイノリティーであるが、1億を超える人口(約1億3,800万人/2001年国勢調査)を擁していることや、印パ分離独立という歴史的な経緯などもあって、イスラム教徒をめぐる問題は、独立後のインドにおいて常に重要な懸案事項であり続けている。
国民会議派は「政教分離主義(セキュラリズム)」を党是として掲げ、民主主義体制のもとですべての宗教や民族などが共存できる国を目指すとしている。
これに対して「ナレンドラ・モディ首相が率いるインド人民党(BJP)」は、ヒンドゥー教にもとづいた国づくりをすべきだとする、「ヒンドゥー・ナショナリズム」を主張している。
インドの被差別民「ダリット」への差別や暴力で命を失った人の遺族たちを撮影した写真展がこのほど、同国西部ムンバイで開かれた。写真家のスドハラク・オルウェ氏は、数百万人のダリットにとって今も続く差別の現実を、作品に写し取っている。 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44029728
2023-02-25 20:00
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