大英帝国の三枚舌外交。

今日は快晴だ。丹頂が抱卵している。2週間もしたら孵化する。····だろ？。

大英帝国の三枚舌外交がイスラエルとハマスの争いの原点だ。

ユダヤ人と云う特殊な民族は、第一次世界大戦で、ユダヤ人国家の建設を約束した大英帝国の戦略によって、長年抱いてきた夢を現実の日程に載せた。

歴史に刻まれた大英帝国の汚点。三枚舌外交だ。

アメリカはユダヤ民族の政略により支配されている。

ユダヤ系財閥ロスチャイルド家。トランプが資金提供を持ちかけたカジノ王のユダヤ人経営者。

多くのユダヤ人はイスラエルを支持しない政治家を政界から排除する運動を繰り広げている。

全米ライフル協会も同様の存在だ。

バイデン大統領を始めとするキリスト教信者はパレスチナにユダヤ人国家が存在することを重要視している。

ル-ズベルト大統領はユダヤ人を冷遇し、トル-マン大統領時代に新イスラエル政策は発展した。

陽射しが強い。·····デバイスがオ-バ-ヒ-トだ。

自然界に矛盾は存在しない。今日も霧だ。

湿度90%、東南東の風、今日も霧だ。

ところで、光子を表現する時,波と粒子の性質を備えていると説明される。

一般にはこの説明では矛盾すると言われている。

しかし自然界には矛盾は存在しないが持論故,表現を変えなければならない。

例えば、ボ−ルがエネルギーを吸収し膨張,

エネルギ−を放出し収縮、

このような変化を繰り返していると考える。

これを波動とした。

才能は無限だ？？？。無限？

無限は存在を破壊し量子化する。無限はゼロだ。

存在は有限。……だろ！！。だ。

銀河は多様性の象徴だ。

存在は膨大な空間を伴う。

空間は存在にとって必須条件だ。

ガザ＝ソンミ村事件、ベトナム （知床のヒグマ）

戦争は狂気と恐怖に支配された人間の愚行だ。ゾンビとなった兵士が難民を襲う。
絶対零度で波動は止まり宇宙は深い眠りにつく。
戦争は資本主義経済を発展、存続させてきた。
資本主義経済は戦争によって破壊と再生を繰り返す。
第一次世界大戦、太平洋戦争、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争、アフリカ紛争、・・・・、ウクライナ戦争。
ベトナム戦争ソンミ村事件（恐怖と狂気と薬物に支配されたアメリカ兵が村人を見境なく殺戮。）が今ガザで再現されている。（ソンミ村虐殺事件は、ベトナム戦争中の1968年3月16日、アメリカ軍兵士がクアンガイ省ソンティン県ソンミ村ミライ部落で非武装のベトナム人住民を虐殺した事件。）

まさに今、イスラエル兵がガザの難民に恐怖を抱き、銃口を向け、無慈悲な殺戮を実行している。
飢えた難民が食料を求め押し寄せる。この状況を意図的に作り出したのはイスラエルに他ならない。
ハマスを口実に、飢え、医療施設も破壊された難民から、食料援助を切り離したイスラエルの行いはパレスチナ人に対するジェノサイドだ。
ハマス≠パレスチナ人。パレスチナ人≠ハマス。どちらも愚問だ。
戦争は狂気と恐怖の坩堝。声高に己の正義を叫んでも、戦争は狂気でしか無い。
ジキルとハイド、吸血鬼ドラキュラ、ゾンビが主役を演じる戦場に他ならない。
タイムマシンで行く未来に世界は存在するのか？
アメリカは戦争を背景にして経済大国へと発展し続けてきた。
共産主義国、社会主義国との対立を背景に軍需産業は発展し続けている。
資本主義経済の狂気は軍需産業そのものだ。
軍需産業無しには資本主義経済は成り立たない。資本主義経済の狂気の根源だ。
日本も同じ道を歩もうとしている。
金銭欲に塗れた公明党に仏教徒を名乗る資格は無い。
難民≠人口爆発、人口爆発が資本主義経済を維持させる必須条件。
人口増加無しに資本主義は存続できない。
人口を減少させることが恒久平和の必須条件だ。

破壊が止まらない。時間が止まった？。ガザ （知床のヒグマ）

時間が止まった？。ガザ、イスラエル、ウクライナ、タイ、ミャンマー、ロシア・・・。文明は破壊の連鎖だ。
破壊が止まらない。
イスラエル建国時には、ホロコーストからの生還者達は日陰の存在だった。
イスラエル国家を勝ち取ったユダヤ民族にとって、彼らは武器を取って戦おうとしなかった惨めな敗者として認識された。
信じられないだろうが事実だ。敗者は常に軽蔑の対象になる。
日本でも勝ち組、負け組と騒いでた時期があった。
民主主義にとって選挙は必須条件では無い。
選挙を必須条件と信じている政治家や学者がいる世の中ではまともな意見は通用しない。
選挙は覇権主義者、権威主義者、ファシスト、等にとって自らの正当性を誇示する格好の手段になっている。
民主主義では多様性の保証が必須条件になる。
多様性を伴わない思想、宗教、政治体制、経済システムは、民主主義を破壊する。
権力の暴走を容認し実行する。
暴力。金に塗れた汚職。多様性の破壊。道徳教育を叫ぶ自民党。反民主主義を象徴する要素だ。

多様性は進化の必須条件。
覇権主義、権威主義、資本主義、金権主義、全体主義は社会の進歩を阻害し、市民生活を破壊する。

市民を殺戮し時間を止める？。
血に塗れた廃墟が硝煙の中に浮かぶ。
喜びに満ちた記憶は無残に破壊され、血に塗れた苦悩と悲鳴だけが廃墟に残る。
イスラエル、ウクライナ、タイ、ミャンマー、ロシア、日本だ
戦争は時間を止め？人間が生きてきた記憶を破壊する。
相互作用の結果として宇宙は存在し、市民社会は発展してきた。
戦争は時間を止め？、多様性を破壊する。
宇宙は多様性の宝庫だ。138億年を生きている。・・・資本主義は地球を破壊する。
多様性＝民主主義？ 文明は破壊？多様性を否定する？。

イスカと雪虫。戦争はゲームでは無い。（知床のヒグマ）

イスカと雪虫が未来を示してくれた。
戦争はゲームでは無い。

大変なことが起きた。地震だ。
令和6年元旦。能登半島地震が市民の生活手段を奪い、多くの尊い命を奪った。
羽田空港では航空機火災事故を起こし乗客の命を危険にさらしている。
避けがたい自然災害と人間のミスが起こした航空機事故。
羽田空港の管制官が着陸時に「乗客の命を預けられている」という責任感を大切にしていればこの事故は避けられたはずだ。
滑走路上の安全確認。怠れば管制官としての資質を疑われる。
絶対怠ることの出来無い事案だ。
客室乗務員の日常の避難訓練に対する緊張感が管制官には欠けていた。
一方では、日本の与党政治家、自由民主党の無責任体質が日本の産業界、経済界を危機に陥れている。
朝、目覚めるたび、ハマスの戦闘員をxxoo人殺したというニュースが耳につく。
我が軍はooxx人の戦闘員を殺害した？？？？。
ガザでは2万5千人の市民が殺害され、内、1万人は子供達だ。
一体どれほどの人間を殺せば満たされる？？？。
人間を殺すことに一片の躊躇いも見せない政治家達が軍を統率し、虐殺ゲームを始める。
仮想空間を舞台にした戦争ゲームでは無い。
この宇宙で、此程愚かな存在を見たことが無い。
人類も神もこの宇宙ではたいした価値を見いだせるような存在では無い。
怠慢と堕落。強欲と裏切り。殺戮と虐殺。権力、金、性欲、食欲に取憑かれている。
人類も神もこの宇宙では最低の存在だ。恥を知れと云いたい。
イスカが雪虫の生態の一端を教えてくれた。
人類も神もこの世界では無用の存在だ。

イスラエル軍の暴走とホロコースト

AIが支配するイスラエルは「ユダヤ教徒に対するホロコースト」を語る資格は無い。。
新植民地時代の幕開けを再現するイスラエルのガザ浄化作戦はAIが主導している。
AIが主導するイスラエルのガザ爆撃作戦では、ハマス戦闘員一人に「民間人百人の犠牲」は許容範囲。
ハマス幹部一人に「千人の民間人犠牲者」は合理性があると判断する。この計算で千人のハマス戦闘員を殺害するのに十万人の市民犠牲者が出てもAIは合理性があると判断する。日々放映される「廃墟と化したガザの映像」はAIの効率を優先させた「ハマス殲滅作戦」の象徴的な映像だ。　
AIが、ハマスが潜んでいると判断する居住区は瞬時に廃墟と化す。瓦礫の下に生き埋めになっている民間人の存在は無視され、血に塗れた子供達の泣き叫ぶ声は認識さえされない。
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本などの先進国はイスラエルの略奪、虐殺行為を擁護する。AIによるハマス殲滅作戦の合理性を主張している。
AIを駆使した戦争は文明社会ではその合理性を際立たせる。欧米諸国は非難するどころかAIの優位性を取り込もうとしている。
人命よりコスト。自由資本主義を象徴する言葉だ。
ジキルとハイド。
キリスト教徒、ユダヤ教徒は新植民地時代への回帰を容認するのか？。
大英帝国ヴィクトリア朝、暗黒の資本主義開明期、貧困にあえぐ市民。労働者は新天地を求めて新大陸へ渡った。
キリスト教徒にとって新天地アメリカは神が用意した新大陸。
先住民を僻地に追いやり、開拓地を広げてゆく。銃と聖書が彼らの武器、正義だ。
タイタニック号事件もこの時代に起きた悲劇。自由資本主義を象徴する。
小型観光船「KAZU　Ⅰ（カズワン）」海難事故を連想する。
ヨーロッパからの入植者達は未開の地を侵略し。資源略奪。先住民虐殺などを実行しながら、キリスト教を広めてゆく。新植民地時代の幕開だ。
先住民は奴隷的労働を強いられ貧困に喘いだ。黒人奴隷はアメリカ大陸に家畜以下の状態で、大量に運ばれた。
大英帝国、スペイン、オランダ、フランスなどは膨大な富を築いてゆく。
イスラエル軍がガザで行っているパレスチナに対する民族浄化作戦は、アメリカ開拓史を彷彿とさせる。自由資本主義の幕開けだ。
新天地を求めてガザへ入植する移住者達は、銃と斧と、聖書を武器に、先住民を追い立て略奪を実行する。
イスラエル軍は入植者を守る騎兵隊だ。
ガザを支配するイスラエル軍の正義は、キリスト教徒、ユダヤ教徒を狂気の闇に巻き込んでゆく。
先住民を飲み込み始めた暗黒の闇は血に塗れた恐怖の悪臭で満ち始める。

現代版ジキルとハイド、ドラキュラ、タイムマシンだ。
テロリストは「民間人を盾にする」という権力者達の決まり文句はベトナム戦争以来絶えることがない。

ジャニー喜多川,ジキルとハイド （知床の流氷）

大英帝国ヴィクトリア朝、暗黒の資本主義開明期、民衆の心を捉えて放さなかったジキルとハイド、ドラキュラ、タイムマシン。
現代日本にも登場した。・・・森鴎外、山本五十六、岸信介、andジャニー喜多川。札幌首切り事件。
朝ふとこんな思いが浮かんだ。食事だ。
食べるという行為を除いたらあらゆる社会的存在は無意味な物になる。
食事をするため、新幹線、コンピューター、ミサイル、原子力発電所、ゴミ、劣化ウラン弾、クラスター爆弾、戦争、芸術、科学、教育、宗教、AI、ゲノムサイエンスは存在し、悪徳は繁栄、経済は暴走する。
自由資本主義経済も食べるという行為を除外すればゴミと同次元の存在だ。
自由主義経済のさらなる繁栄を叫ぶ政治家、資本家、経済学者、化学者、哲学者、医者、も食事という行為を除けば、愚か者、馬鹿と同列だ。
人間の悩み、苦悩、快楽、清貧、欲望、哲学、欺瞞に満ちたキリスト教世界観を身にまとう資産階級、貴族、王族。
低賃金で過酷な労働環境に生きる労働者階級。
快楽と退廃、欲望の赴くままに生きる道を望むジキルの欺瞞に満ちたキリスト教世界観は社会的地位を失わないためのマントに他ならない。
ジキルこそ欲望と、快楽に身を任せる悪だと原作者は語る。ハイドこそジキルの本質だ、作者は叫ぶ。
支配階級の快楽に溺れた姿を世に出したのが、ジキルとハイド、ドラキュラ、タイムマシンだ。
これらの作品は大英帝国ヴィクトリア朝、暗黒の資本主義開明期の傑作だと解説者は語る。
広島、長崎の内部被曝を認めようとしない政府、官僚はジキルとハイドそのままに、森鴎外を演じている。
超エリート意識に埋没し、自己を否定する他者の意見を抹殺する行為は、食事という単語を消せば、存在意義をなくす。
人類の繁栄など野生から見れば退廃でしか無い。
食事は生命の営みの根源だ。食事なくして人生は存在しない。

日本維新の会15億7000万円の疑惑 「原発デブリ汚染処理水」 （知床の流氷）

「原発デブリ汚染処理水」が「原発デブリ汚染水」にはならないと、誰も保証できない。 「ヒグマを殺さない、戦わない覚悟」が地球を守る。 日本維新の会代表馬場伸幸に15億7000万円の疑惑。
「安全」という言葉は聞き飽きた。「安全神話」は砂上の神殿だ。
嵐が来れば跡形もなく崩れ去る。
「福島原発は安全だから対処する必要はない」。政府の答弁が変わる事はなかった。
福島原発事故は政府の思惑とは真逆の結果をもたらした。「原発神話」は原発デブリ汚染水に塗れ闇に落ちた。
「福島原発事故デブリ汚染処理水」は100％安全なのか？。
今後数十年間、「止めることが出来無いデブリ汚染水」を事故もなく汚染処理水として海洋放出する事が出来るのか？。
地に落ちた信用を回復させるような能力は今の政府には無い。
国民を裏切り続けてきた。
原発のゴミは何処に捨てる？。
・・（汚染水の浄化処理の要は、ほとんどの放射性物質を除去する多核種除去設備（ALPSアルプス）。汚染水は原子炉建屋に入った地下水や、炉内への冷却水が事故で溶け落ちた核燃料（デブリ）に触れて発生する。事故当初は毎日500トンほど発生していたが、建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げるなどして、今では1日140トンほどに減った。ただ、根本的な止水のめどは立っていない。）・・
麻生副首相の云う「戦う覚悟」にどんな意味がある？。

日本政府は「憲法を守り、民主主義を守り、平和を守り、国民を守る」という大義をかなぐり捨て、軍事国家への道を進もうとしている。
「戦う覚悟」ではない、「戦わない覚悟」こそが未来を切り開く。
殺傷兵器は血に塗れた廃墟に屍の山を生み続けるだけだ。

日本維新の会代表の馬場伸幸氏、“公認パワハラ問題”に続き、社会福祉法人の“乗っ取り疑惑”。
日本維新の会代表の馬場伸幸氏が認知症の症状が進んだ西侑子氏（仮名）（社会福祉法人「ドレミ福祉会」を運営）の財産（資産総額は約15億7000万円）を私的な形で管理している疑いが浮上した。


社会福祉法人は公共性の高い非営利法人で税金などの優遇措置もあるだけに、透明性のある説明を求める声が高まりそうだ。
・・（文春オンラインより）・・
カリフォルニア沿岸海水温が45度、珊瑚礁の海域が38度。地球は病んでいる。

日本維新の会・馬場伸幸代表は自民の下請け？ (知床の流氷)

日本維新の会・馬場伸幸代表。
維新を名乗りながら第二自民党を名乗ることの異常さに呆れる。
馬場代表は維新が米国のトランプ前大統領と政策の方向性が近いと述べていた。
最初から維新などと、かっこつけずに第二自民党と党名を決めていれば良かった。
（万博協会は万博工事の作業員を残業規制の対象外にするよう政府に要望、人命よりコストを優先する姿勢が鮮明だ。）
第二公明党と云えば異常さがより鮮明になった？。政策に主体性を持てずに人気取りに終始している。
トランプと変わらない？。
キリスト教福音派、世界統一家庭連合、ライフル協会がお似合いだ。
人種差別主義者？民主主義の破壊を大義としている？。
・・・ツイッターでは「第2自民党」がトレンド入り。・・・
・・・「第2自民党なら政党である必要がない」「維新がついに第2自民党であることを自白」。
「今さら言わなくても、初めから知ってたよ」などの意見が見られた。・・・（東京新聞より）　　　　　　　　
「そもそも野党のはず。与党との違いを強調するべき立場なのに、『第2』はおかしい。自民の下請けなのか」との批判も書かれている。
世間から批判を受けているビッグモーターを彷彿とさせる維新の馬場代表は、パワーハラスメントの頂点に君臨、人間の尊厳を否定、踏みにじる横暴な専制君主を演じているようだ。
懐に入る金塊だけが生きがいのように思える。（ウクライナ政権の汚職体質は今も変わっていないようだ。）
（馬場は維新が米国のトランプ前大統領と政策の方向性が近いと述べている。）
（日本維新の会・馬場伸幸代表が、立憲民主党や共産党の存在意義を否定し、維新を「第2自民党でいい」とした。）　
自民党神奈川県連は、教団の主催イベントに出席し、韓総裁を「マザームーン」とたたえていた山本朋広（48、神奈川4区）を支部長にするよう上申。
　
　教団との接点を問われ、経済再生相を更迭された山際大志郎氏（神奈川18区）を6月に支部長にすることを決めた。
　自民党所属国会議員の過去の教団との接点について調査したこれまでの「点検結果」では、衆参両院議長を除く所属議員379人のうち、180人に教団側との接点があった。
萩生田光一政調会長や木原誠二官房副長官も含まれるが、いずれも支部長を続ける。
教団との接点を認めるコメントを出した細田博之衆院議長は、記者会見を開くなど十分な説明をしないまま島根1区の支部長になった。　
名古屋出入国在留管理局（名古屋市）で２０２１年３月に収容中だったスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん＝当時（３３）＝が死亡した問題で、名古屋地検が業務上過失致死容疑で再捜査していた当時の局長ら１３人を、再び不起訴とする方向で調整していることが、関係者への取材で分かった。
　

全ての始まりは福島原発事故からだ。 汚染水の海洋放出。 (知床の流氷)

汚染水の海洋放出。
全ての始まりは福島原発事故からだ。
人命の安全より「コストと利便性」を優先した東電の経営体質が重大事故を招いた。
汚染水の海洋放出で不利益を被る漁業者の怒りは収まらない。
福島第一原発が立地する場所は、海抜35ｍの切り立った台地。東電は「便宜面とコスト面」から海抜10ｍまで土を削り取って原発を建設した。
自己肯定バイアスの顕著な発現だ
工事中、地下水が湧き出したため、サブドレン(汲み上げ井戸)から地下水を海洋に放出するシステムを作った。
このシステムを2011年3月に地震と津波が襲い破壊した。
大量の地下水が原子炉建屋に流入し、汚染源、デブリに触れ「汚染水」となって海洋に流出。
「汚染水の海洋放出」は東電の「判断ミス」が原因だ。
2011年6月、東電は地下水流入を防ぐため、1～4号機を囲む地下遮水壁を作る計画案を提出した。
当初「スラリーウォール(粘土壁)」工法が提案されたが、1000億円レベルの工事になることがわかったため、東電自身がこの案を否定し、実現には至らなかった。
東電の大きな判断ミスだ。
コスト優先は合理性を無視し、現状を悪化させただけだ。
重大事故はコスト優先を重要な要因として、絶えることなく繰り返される。
検証をすることもなく、汚染水対策の切り札として、国が前面に立って進めたのが「凍土遮水壁」だ。　　
　自己肯定バイアスはこうして発現する。
「凍土遮水壁」とは、原子炉建屋周辺の約1.5ｋｍに1ｍ置きに配管し、深さ約30mの凍結管を打ち込み、マイナス30℃の冷媒を循環させる。その凍結管によって、徐々に土を凍らせ、氷の壁を構築する工法だ。
これほど大規模な凍土壁は実績がなく、成功すると考えている専門家はほとんどいなかった。
この前代未聞の計画に、国は345億円を投じた。

★予想通りの失敗
この計画には当初から多くの疑問、問題があった。まず、一日400トンという膨大な地下水の流れを凍らせられるはずがない。流れる水は凍らないことは誰もが知っている常識だ。凍結のために膨大な電力を必要とした。
廃炉の30～40年間の電力費用や耐久性も疑問視されていた。
デブリを除去しない限り汚染水は発生し続ける。
多くの疑問と反対の中で工事は強行され、2016年３月から凍結を始めたが予想通り失敗。未凍結部分にセメント注入も行われた。
現時点で、汲み上げなければならない地下水の量はほとんど変わっていないことを東電も認めた。
原子力規制委員会の外部有識者は「計画は破たん」と指摘した。
2011年の事故で「メルトダウン」を起こした福島第一原発1号機、2号機、3号機では、溶け落ちた核燃料を冷やすために今も水を入れ続けている。これに加えて地下水や雨水が原子炉建屋内に流れ込んでいるため、1日およそ90トンのペースで「汚染水」が発生している。
地下水の流入量は、雨に左右されることが多い。東電のデータによると、雨が少ない１月は１日平均８３トン。しかし、台風の影響下では８６６トンもの地下水が流れ込む結果となった。


汚染水に含まれている放射性物質の大半はALPS（多核種除去設備）と呼ばれる専用の設備で除去される。取り除くことが難しい「トリチウム」など一部の放射性物質を含んでいる水を「処理水」と呼ぶ。

処理水は6月29日現在でおよそ134万トンあり、敷地内に設置されている約1000基のタンクで保管されている。


セメントや鉄板など従来工法で囲う工事が行われていたら、ここまで事態が悪化することはなかった。むしろ東電は、膨大な電力消費を目的として、このばかげた計画案を出したのではないかと思われる。
現状の汚染水タンク群(約1000基)も大幅に減らせたはずだ。
汚染水タンクは限界に達し、汚染水を海洋放出。
安倍首相が世界に宣言した「アンダーコントロール」は完全に破たんした。
政府はコストを優先した結果招いた「汚染水の海洋放出」を、真摯に反省、謝罪すべきだ。